沿革

2006年5月、「教育構造改革特区」における「学校教育法第1条校」としてのインターナショナルスクールを、千葉市幕張地区において設立したいとの申請が行われました。当時の日本では、この認可を申請した初めてのインターナショナルスクールでした。

学校設立目的の一つは、千葉県に住む外国人の生活環境を改善すると共に、日本人の帰国生が入学を選択できる学校を創ることにありました。また、日本で働く外国人の子どもたちが通えるインターナショナルスクールを設立することによって、外国から千葉県への企業誘致を容易にしたいとの願いもありました。

「1条校」の認定により、学校は独自のカリキュラムを編成することが可能となります。また、日本人の子どもたちは、小学校の課程を修了後、日本の中学校への進学も容易です。(1条校ではない、他のインターナショナルスクールとは対照的に、MISの子どもたちは、日本の中学校の入学試験の受験が可能です)。

2008年1月、幕張インターナショナルスクール設立の申請が最終承認され、「幕張インターナショナルスクール設立準備財団」が創設されました。慎重な選定のもとに建築家が選ばれ、近代的で将来性のある充実した設備を備えた、インターナショナルスクールのモデル校にふさわしい新しい学校設立に向け、多くの努力が払われました。学校建築の背景にあるコンセプトは、屋内外共に優れた施設・設備と、豊かな学習環境を創り出すことでした。こうして、芝生の校庭を含む屋外の学習エリア、特別教室、オープンスペースの教室、子どもたちが作業するための共用スペースの他にも、校舎の中心には広いメディアセンターが設計されました。 まさに他に類をみない、豊かな学習環境といえます。

千葉県庁だけでなく、千葉県内周辺の様々な企業からの支援を得て、幕張インターナショナルスクールの創設者たちは、過去の実績にとらわれない、学校改革に向けて動き出しました。文部科学省の支援を受けて、日本人の帰国生や海外からの子どもたちのために、英語を母国語とする教員が日本の学習指導要領の内容を英語で教える、質の高い学校の必要性を説き、幕張インターナショナルスクールこそ、現代の国際社会が必要としている学校だと主張しました。

より多くの日本人の保護者が海外勤務に子どもを帯同する機会が増える中、日本人の帰国生や、日本在住または来日予定の外国の子どもたちに相応しい、質の高い国際的な教育を提供できることが、千葉県でも急務だったのです。

2009年4月、それまでの努力が現実味を帯び、夢が実現しました。幕張インターナショナルスクールは、幼稚園年少から小学校4年生までの子どもたちを迎え入れて開校することが出来ました。さらに2016年5月には、広く設備の整った体育館、スタッフルーム、会議室、学習及び英語支援教室、日本語学習室、預かり保育用の教室が開設されました。

幕張インターナショナルスクールは、本校の子どもたちのために優れた教育を行うだけでなく、地域の中での教育的な中心拠点となることを目指しています。私たちは地域との交流を推進し、本校の子どもたちと地域の子どもたちが互いに学び合えるように、幕張インターナショナルスクールの人材、施設、設備等を活用しながら、一層の協力体制を構築しています。



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